IC-970の修理


故障状況

SSB送信中は声に合わせてメーターが振れるが、いきなりメーターがピークまで触れて
相手に声が届かなくなる。
この時、SWR計はMAXパワー送信している状態であった






IC-970は購入してから、25年も経過している。
144Mhzと430MHzであるが430MHzしか使っていない

上空にプリアンプがあるので、誤って送信してプリを壊したことがあったので、送信と受信を
分けている。
写真のパワーユニットの赤の同軸ケーブルがNコネクタからの受信信号を 受信回路へ送っているケーブル
である。
これを使わず、受信回路へ直接BNCコネクタで同軸で送り込んでいる

  


さて修理である
25年も経過すると、コンデンサがアレニウスの法則、簡単に言えば、PAユニットは送信すると高温になるので
コンデンサの寿命は早くなる
特に電解コンデンサは、容量が半減したり、パンクしたりする。
電解コンデンサを交換して様子をみよう

上下カバーを外し、後部のPAユニットを外す


   



PAユニットのカバーを外すと パワー基板が見える、10W機なので、ハイブリットICのSC-1016が
使われている

     

Nコネクタのはんだ付けを外して、基板から 470uF 2個 10uF 1個を交換する
これで終了だが、
他のユニットのコンデンサも同様に交換リニューアルしておいた方がよいだろう。




1年後に再発した。今度は、毎回再現するので、送信できなくなった。

コンデンサではなかったようである。


   

送信時の回り込みから、回路図を見て怪しいところは、PINダイオードである

PINダイオードは3本使われている、外して、テスターで調べたら、1本だけ、メーターの振れが少々違う
精密には、電圧をかけて測定するのだろうが、測定器が無いし面倒

3本ともネット通販ラジオハウスで購入して交換した 


送信開始、、、今度は問題ない、、、さてさて???