定年後の人生を考える |
定年になるとどうしよう。約65%の人が不安を抱えるそうだ。 TVで、若い頃(50歳台)から趣味を持とう、、、と言う番組をやっていたが、 真意は何処にあるのか考えてみよう。 毎日の日課(スケジュール)とは 人は、通常、毎日のスケジュール(日課)の中で人生を送っている。 人間という動物は、食いものを取るために、働く(動く)日常生活をする。 若い人達は、会社や仕事、学校を通じて日々を暮らしている。 年寄は、朝起きてから、病院、畑、俳句、新聞、TVなど、決まった行動をしている 現役時代ーーー 会社生活は、自分の意志ではなく、他から与えられた日課で、日々を送る。 定年後は、ーーー 与えられた日課が無くなるので、自分で自分に日課を課して日々を送る。 どんな日課を課すのか、課せるのか、、これが不安のネタである。 資金も必要なので、簡単に不安を取り除くには、アルバイトが妥当だ。 しかし、60歳超えて健康な人ばかりではない。50歳代では、バイトすればよいなんて思っているが 60歳超えると、人にもよるが、仕事が長時間できなくなることがわかるのだ。 体力的にも限界があるし、支障が出てきて仕事ができない事もあるのだ 楽な仕事を探しても、介護や、道路工事、清掃作業など、決して楽ではない。 だから、仕事辞めて、会社人間だった毎日の日課が突然なくなると、収入も含めて どうしてよいかわからくなるのである。 でも、現役時代から、不安を持っている人はまだ救われるのだが、、、、 さて、 定年後にフリーになった場合、収入不安は別にして、不安を取り除くために、 毎日、仕事以外で自分に課す日課を考えよう。 デメリットは、日課を考えなければならないこと。 メリットは、体調が悪いと、その日のスケジュールをキャンセルできること、 重要なのは、60歳超えると、如何に思い通りに体が動かないし、 体調に左右される生活になる事は、若い時には気が付かないものだ。 人は仲間を求める動物である つまり、「社会への従属」と言う本能である 会社は、「社会への従属」そのもの、、、、 定年になると、突然、「社会への従属」が断ち切られることで、不安が発生する 社会から孤立したようで、不安に怯えるのである。 会社人間、バリバリ仕事して休出残業してきた人ほど、ギャップが大きい 50歳超えたら、 生活のための残業はやむ負えないが、自分に何が残るのか???考えてみよう。 定年後のアルバイトも考えて、自分にできる事を考えよう。 また、会社仕事だけが、人間社会への従事ではない。 趣味、ボランティア活動も「社会への従属」の一つなのであることも考えておこう。 会社人間は、特に地位が高い人や開発人間は、自分が主役であったため、 社会への欲望が根強く残っている その為、ボランティア活動、趣味などの、自分が主役でない(日課)は「社会への従属」でないと勘違いしてしまう。 俳句の会に参加するのも、町のボランティア活動するのも、ゴルフやるのも、「社会への従属」なのである 不安になる事はない、心配はいらない 人の付き合い 人という動物は、ある程度、損得勘定で活動している。 会社では、組織や業者の中での収入の付き合い、 趣味の仲間は、同じ趣味で付き合いがある。 趣味の場合には、損得は無いので、気の合う仲間ができる。 というよりも、気の合わない人とは、付き合わない、、、ボランティア活動みたいなものだ。 一方、会社は金銭欲得で動くので、いやでも誰とでも付き合う、、、 周りは 「あなたに」 ではなくあなたの持っている肩書に礼を送り、しっぽを振っている。 このことは、絶対に勘違いしてはいけない。 会社を離れたら、付き合っていた人の誠実さ、自分の評価がものの見事に現れる。 自分の言うことを聞いていた部下や業者が、自分が下請け業者に転職したとたん、 冷たくなり、横柄な態度を取り始める。 定年になったとたんに、メール(電話)しても、「なしのつぶて」になる。 つまり、 「いろいろと相手に誠意を尽くしたのに、今度は冷たくあしらわれる、」。 そして、「なんで、恩知らず人間と自分は付き合っていたのだろう、、」 と後悔する、、 定年になったら、私の会社にきてくださいよ〜 なんて言っていた人が 定年後にその会社に影響力が無いと判断したとたんに 手のひらを反す。 所詮、自分では誠意と思っていても、相手は欲得勘定だけだったりする。 自分に、媚びていた人ほど信用は置けない、と割り切って考えておこう。 他人は、自分ではなく、肩書をみているだけなのだ。 自分だって、肩書を餌に やりたい放題してきたのではありませんか? 所詮、損得勘定が会社仲間なのです。 政治家や社長、幹部社員が偉いわけではなく、何をしたかで、偉いかどうかが決まるのだ。 大企業に勤めて、本当に偉いと思った管理職は数名いただろうか? 本当の仲間に出会いたい、、 これも、50歳位からやっておきたいことだ。 ーーーーーーーーーーー ここで、ひとつ、人生のためになることがある。 平社員時代は、お得意様や上司に怒られたことはないだろうか? 、人徳のある人は怒らないが、人徳の無い人ほど怒るのである。 怒られた時の対処方法を伝授しよう 顧客から私が不良製品作ったわけではないのに怒られる、 「仕事要領が悪く、説教を通り越して感情で怒られてしまう」、、腹が立っても我慢する。 上司や顧客に、「申し訳ございません」と素直に謝れない でも、大阪人になるのだ、(大阪人に教わったので、、) 「俺はお前みたいな低能なやつに、謝っているのではない、おまえの懐の銭に謝っているのだ」 「申し訳ございません、懐の銭様(給料様)、ぜひとも私に来ていただいてありがとうございます」 そう考えると、どんな低能な人にでも、なんぼでも「申し訳ございません」と謝れるでしょう。 後ろ向いて、「ニヤニヤしながら」、笑いながら謝れるのだ、楽しくなる。 怒っている上司や顧客の人徳の無さが冷静に見えるようになるのだ 怒っている人に謝りながら、「哀れな人と同情している」、、、人生の生き方だ。 「媚びへつらう」事は、サラリーマンに取って、どうしても必要である。 個人的には、嫌いだが、人間の本能なのだろうか? 上記理由で、「懐の銭に媚びる」と思えばよいのだ、 でも適度に行わないと、嫌われ逆効果になるので注意が必要だ 面白い実例がある。今から30年も前の事だ、 ゴルフ練習場に行くと、いつも部長が来ている。 挨拶して練習打席で練習始めたが、部長の今日は調子はイマイチ悪いな??と思っていたら 先輩の腰ぎんちゃく君が来て、 練習打席の後ろで見て、「今日は調子いいですね〜〜」と掛け声、、、 私は、「あいからわず、バカの腰ぎんちゃくだな??」と思った。 これが逆効果である。 趣味を持とう 社会への従事、人の付き合いを目的としたボランティア人生 田舎の一軒家で、人と交わらずに過ごす人生、 日本、外国を回って、いろいろ見聞きする人生 俳句、将棋、釣り、ゴルフ、テニス、パチンコ、仕事を生かし活動、、、 自分から行う日課には、いろいろなものがある。 これらは、大きくな概念で「趣味」というものだ。 仕事人間が定年になってから、趣味をやろう、、なんて思っている人は大きな間違いに気が付く。 趣味にも、気力体力や経験が必要なのである。 でも、その苦労も趣味と考えれば よいのであるが、若い時のように、気力が起きなくなることは 計算外なのである。 スムースに趣味の世界に入れるように 50歳位から考えておきたい。 60歳過ぎたら、如何に体力気力が無くなるがわかる時が来る。 「気力って、人によって違うさ〜」なんていう人がいるが、あなたは、今若いからそう思うだけ、 写真をやろう、俳句やろう、と思っても、慣れていないと疲れる、どうやってこの世界に入る? ジオラマやるにも、お金と根気が必要、 マイコン趣味、設計プログラムなんて、気力と肩こりの最たるものだ。 自転車やるにも、旅行するにも、気力体力お金が必要だ、 家庭菜園だ、庭作り、、なんて、どうやって畑つくるの?体力あるの? へたすると、会社仕事の方が楽だったりする。 毎日の「日課」がいかに大変なことか、、、、 実際の例ですが、定年者の仲間を見ると、やることなくて、、 要は、趣味をやる気力が出なくて、 毎日、一定の時間に「散歩」、庭清掃仕事、ビデオ鑑賞、昼寝している人が沢山いる。 自分に 日課を課す気力が必要だ。 自宅が狭い人達は、農園借りて家庭菜園やったり、 箱庭作り、DIYで、ピザ窯、物つくったり、ボランティア、 いろいろな、イベント、役所の講座、ボランティア活動に参加して「社会への従属」を果たす事もできる。 |
資金が必要 さて、若い頃から趣味を持とう、、、、、、 と言う 教訓には資金を考えろ! と言うことも含まれている。 60歳定年で退職したが、年金はまだもらえない 退職金は、家のローンで使った、老後の生活も苦しい 趣味をやれ、と言っても、すべてに資金が必要だ、 最近は65歳まで働ける会社も増えたが、そう旨く行かない場合もある 両親の介護で、実家に戻るため退職、体に支障来して退職、、、 退職金で住宅ローンを返したら、、貯金がない。退職金が出ない会社もある。 老後、ゴルフやるにしても、陶芸やるにしても、旅行に行くにも、、、、 家庭菜園やるにも、菜園を借りる費用、農機具買う費用がいる。 スポーツジムに通う、陶芸教室に通うのも授業料がいる。 若い時から、趣味を始めていれば、道具、機材は揃っているものだ。 ーーーー 趣味をやるために、毎月 1万円以上個人年金に入ろう、、。 そういう自分も、43歳の時に、老齢ゴルフメンバーから昼食時に言われた。 「月3万貯金しろ、、年金は生活費だ!そしたら、定年後 月3回ゴルフ行ける、、、、と」 苦しい生活の中から個人年金に貯蓄したのが、今は役に立っている。 50歳超えたら 、毎月 数千円〜1万円 晩酌やめて 貯金しようーーーーーー 日課を作ろう さて、定年になって、1日暇ができる。 趣味が無ければ、なんとなく、TV見ながら過ごすのも人いる。 人それぞれであるが、日課を課さないと、病気になったり、ボケたりする。 必要な事 その1: 頭を使う事を入れる その2: 体を鍛える、維持することを入れる。 その1:「頭を使う事」 本、新聞などを読む 趣味を通じて考える事、趣味とは何かを考えるのもよい 費用が掛からない方法として、図書館で、本を借りて読む 趣味の本、小説、写真集、旅行本 なんでもOK パソコンで、ネットサーフィンするのも、ポケモン、DQ10などゲームをするもよし ここで、趣味があれば、頭を使うので問題はない。 その2:「体を維持する」 若い時のように、鍛える必要はないが、血行をよくしないと、血圧の薬を飲むことになる 趣味でゴルフ、スポーツをやっている人はある程度体を動かしているので問題はないが、 月 1回のゴルフ、フィットネスクラブだけでは足りない。 毎朝、ラジオ体操を進める NHKで毎朝 6時30分頃やっている 毎日、数km歩く 朝、夕方、散歩コースを決めて、歩く事を日課に加える事は重要である。 知人は、会社勤めしていたころは、血圧150あったが、 定年後、規則的な運動で血圧130になっている。怖いのは糖尿病だ。 この2つを、日課(スケジュール)に取り入れ、その合間に、趣味や、余暇を過ごす ようにするのである 例えば: 毎朝 6時に起床 6時30分 ラジオ体操 午前中に、1時間散歩する。 余暇ーーーー 買い物、お出かけ、趣味 昼食 散歩 趣味 本、新聞を読む、ゴルフの練習、家庭菜園 夕食 TV鑑賞、 毎日の定期スケジュールが決まれば、年齢からくる気力がなくなっても惰性で生活できるのである 定年後にはじめる趣味は何がよいか 趣味が無い人へ 私がお勧めするのは、「家庭菜園、花壇」である。 都会や住宅地では、なかなか農地はないが、貸農園や、電車、車で行ける田舎農地を探してみよう。 結構始める人が多いが、その理由はなんだろうか? 畑を耕す事や、苗を植える事、結構体力がいるのだ。体を動かす事で運動になる 毎日、農園に行き、水やり、草取り、家庭菜園が広ければ広いほど、毎日、忙しいのである。 暑さ、寒さに耐えるため、精神力も鍛えられる。 体力の衰えた人でもなんとかできる。毎日数時間の日課が課せられる。 頭も使う。 最近はネットで育て方がでているのでパソコンを使って勉強することになる。、 例えば家庭菜園の代表、ナス、キュウリ、花類を育ててみよう。 何処で、芽かきをするのか、いつ水をやるのか、肥料はどうするのか、 素人は、勉強することがいっぱいある。 失敗して経験値が増える。 失敗しなければ、人は進歩しない、、というのは私の格言でもある 夏は暑い、午前中は草取りや水やり(夕方)、農作業で疲れて帰ってくるので、昼寝やくつろぎも 充実する。 春や秋は種まきや収穫、、 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 家庭菜園に興味が無い人は フィットネス、スポーツジムがお勧めだ。 月6000円程度〜(平日会員) 毎日、1〜2時間、水泳、ランニングができる これも、日課(スケジュール)に取り込むことで、毎日充実できる、天気に左右されない事もメリットだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ボランティア活動もよい 子供食堂をやっている人もいるが、毎日の日課である ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 料理という趣味もあり 料理教室に通う 定年爺も多くなっている、堂々と参加しよう。 参加しない人より 向上心が高いのを誇りにしてもよいのだ、 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 都会のマンション暮らしでは、できるだけ自宅に籠らないようにしたい。 毎日、「散歩」「自転車」で写真を撮ってみるのもまた面白い 都会の街並みをカメラを通してみると、また別の世界が見えてくる。 毎日、空の景色には同じものはない。 図書館で、「裏路地の写真」を借りてきてみたが、 都会の街並みの写真に引き込まれる、、、 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 趣味は多く、保存(公開)も考えよう 将棋やゴルフの趣味があっても、毎日、日課の中に取り込むわけにはいかない。 家庭菜園(花壇)も冬にはできない地域もある。 日課のなかで、毎日行うのは、ラジオ体操や散歩、新聞(ネット)を読む事だが 趣味をいろいろ変え毎日の日課を作ると、人生がさらに充実してくる。 これができてくると、会社人間は、過去の会社仕事だけのむなしさがわかってくるのである。 ーーーー 次に、保存(公開)する場所を考えよう。 ??どういうこと??? 人間はモノを集める動物である、骨とう品収集など、金銭を含め、自分の収集物で満足する動物である。 せっかく趣味をしても、収集する場所があっても悪くはない。 Facebook、ブログ、ホームページをやってみよう。 体を使って体力を維持、頭を使って収集物を公開する。 例えば、 都会でマンション暮らしでは、散歩や自転車でカメラを持って別世界を見る。撮影する それだけでは、面白くない。 ホームページやフェイスブックで写真を整理したり公開することで、また別の目標ができる。 フェイスブックでは趣味の友達ができてくる。 ポケモンなら、獲物収集して公開するのも 面白い 花壇の花も写真撮影とブログのネタである。 配偶者を巻き込まない事 定年になったら、「嫁」に苦労かけたから、旅行にでもいこう、 一緒に、「ダンス」を始めよう、 ちょっと勘違いしてませんか? ご主人主導で家庭は成り立っていませんよ、「嫁」は子供や近所のおばちゃんと 別世界を築いているのです。 「嫁」に言わせると、「大きな迷惑」「お荷物」「粗大ごみ」 亭主元気で「留守」がいい、、、なのです。 運よく、「嫁」が自分の趣味に同意してくれたら儲けものなのだ、 都会のマンション暮らしでは、自宅に籠っていても「粗大ごみ」なのだから、 |