物流・在庫

 

物流を制する者は会社を制す


戦国時代、秀吉は「いくさ」をするときは補給路や経済を考えて行動をしていた。
鳥取城の干殺しの戦法は有名である。
鳥取城は堅固な要塞であった。単純に攻めることができないので、1年かけて作戦を
考えている。

京都で米が足りないと言うラッパ(情報)を流し、商人によって、鳥取地方の米を高値で
買取を行った、収穫の直前である。
当然、収穫量が把握できているのだから、すぐに収穫できるという心理を利用した
皆、収穫をあてにして高値で米を売った。
そこで、攻め込んだのである。
籠城するために、米を集めたが、全く集まらなかった。

秀吉を語るとき、水攻めやそのような策略を語ることが多いが、重要なのは商人時代
や、まかない奉行をしていた経験を、いくさの補給体制、道路整備、築城に反映されて
いる。
人や物資の物流に十分資源を投入しているのである
小田原城攻略では、仮と言えないほどの城を築き、小田原城攻略の表舞台の裏で、
東北や諸大名の政治的攻略を図っている。

情報システムや輸送システムや道路整備は武田信玄が発端かのしれないが、、、







現代も、経営者は情報システムを知らなければならないといわれる、
決断するには、情報の流れをすばやく把握する必要があるからだ。

同様に物流を把握することは、経営としても重要である。
世の中の、原料の流れを知り、原料が部品に組まれる過程のコスト、日程を知る。
部品をどのように調達し、どのように組み立てするか、
完成した商品を如何に、供給するか、
お客の要求するものを最小限のコストで適切に届ける思想が大事である。


在庫とは!

在庫を語るとき、経営判断で誤る事があるので注意が必要である。
生産された商品や仕掛品の在庫は割と簡単に把握でき、評価できるのであるが、
部品在庫については、注意が必要である。
在庫が多い少ないの判断基準が見えないのである。
単純に「在庫を減らせ」=「隠せ」ともとる事が可能だ。

ある会社(工場)で部品在庫は無い、又は少ないと思っていたが、倒産したら、
負債が10倍にも増えてしまった、、、

何故か?
経理上の部材品は少なかったが、業者が生産計画に従い、在庫を持っていた事が
原因である。
生産納期を守るため、生産計画を渡し予測数量を指示しているため、
業者は、長納期の部材や部品を確保しているのである。

生産が予測と外れ、部材や部品が余ったら、業者は引き取りを要求する。
要求の方法は、余剰部材の引き取りと言う方法と、他の部品への価格反映で行われる。

会社(工場)での部品在庫を問う場合は、単純に在庫金額で判断できないので、
余剰部品廃棄費用や添加された部品単価に注意が必要である。
少量部品や架空部品、サービス部品価格へ転嫁されていることが多い、、、、





在庫管理手法

90年以降、SS無線が軍事から民間で使用可能になってから、特定小電力無線
を利用したデーター通信が活用化されている。

無線LANなどがそうである。
無線バーコードシステムを利用した、商品の発送やサービス部品の発送は現在の
最先端を走る。

通信販売やWeb注文でお客様の注文に応じて、商品をピッキングして、梱包し発送する
データー連携をリアルタイムにすることで、注文ーー>納期ーー>輸送ーー>宅配
ーー>問い合わせの合理化が可能になる。
誤出荷の低減、納期、適正在庫など、CSとコスト、省力化には欠かせない、、

近年、IT技術を導入した物流倉庫が生まれ、いろいろなメーカーの部品や商品を一括管理している方法が生まれている。
一メーカーでは上記の技術・知識力不足や設備問題が発生しているからである。
全国のチェーン店への輸送、や通信販売など、参考にすべきか、、、

惜しいのは、世の中に **輸送、**物流など、倉庫管理や配送業務を行って
いる業者が多いが、体質的に情報技術者を導入していない事である。
経営者にIT力が無いとも言える。
そういう意味では、ヤマト運輸、佐川急便など、IT技術者の導入を盛んにやっている
所は見習うべきかもしれない。