NanoVNAを使ったプリアンプの調整


430Mhzプリアンプを作っていたのは、20年以上前の事だった
当時は シグナルジェネレータ(SG)やスペアナも仕事で使っていたものを
仕事が終わった後で借り,プリアンプの調整をしていた。

あれから 20年
久しぶりに 144Mhzプリアンプを作ってみる事にした
基板タイプをネットオークションで購入した、コイルを巻いて作る。

無線機に取り付けてみたが、感度があがらない??
約20dBあがると書いてあったが????調整が必要である

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個人で、スペアナや(SG)を数十万円かけて買う気にならなかったが、

NanoVNAと言う中国製のネットワークアナライザーを見つけた。1.6万円ほど、
SG 3000円ほど、、、

アンテナ調整にも使えそうなので、NanoVNAを買ってみることにした。

 
画面が4.3インチで大きく見やすい
50khz〜1.5Gまで測定できる

附属のショートプラグやLOADは SMA端子である。M−SMA、BNC−SMA変換コネクタを同時に購入しておく。

使い方は タッチパネルなので、ペン先の無いボールペンなどを使う。
周波数範囲を決めて、キャリブレーションを取るだけである

NanoVNAは 損失モードで測定する
同軸ケーブルなどの損失を測定するモードである
1〜64dBまで 減衰させることができる ステップ減衰器を使う (30dBの減衰器を購入するとよい)

スペアナモードで使うには、SGが必要である
下記の写真は 約3000円で購入した 900MHzまで出る SG と 1〜64dBまでのステップ減衰器である(500Mhzまで使える)


  

これは今から20年以上前に購入した スワローの430Mhz 内臓プリアンプである
一応、キャビティ構造になっている。

トレースは S21 1本だけにすると見やすい
センター430.0Mhz  スパン 100Mhz
アマゾンで販売している 減衰器 3個入り 30dbを購入したが、15dbを直列に接続してもよい
30dBの減衰器を入れているので −29dBの一直線のグラフになっている

    

ここで、プリアンプをS21の前に接続する

  

ピークは 431.3Mhz 約ー3.2dB表示しているので ゲインは 27dBほど取れているのがわかる
これは、スペアナより使いやすいかもしれない


スペアナモードにしいてみよう

3000円で購入した 発振器に 減衰器を取り付け、 −30dB程度に信号がでるようにしておく

  

プリアンプを入れると −14dB表示される ゲインが約23dB取れているのがわかる

昔はスペアナで プリアンプのピーク調整をしていたが、 ネットワークアナライザーの方が調整しやすいかもしれない。





144Mhz 基板プリ調整

FET 1個にコイルとコンデンサ 3v電源というシンプルなもの。
製作して リグに取り付けてみたリグのレベルが少ししか上がらない??




Nano VNAで測定してみた。
なんと、約20dBあるのだが、 共振周波数は91Mhzなのである
144Mhzにポイントを合わせると1〜2dBしかゲインが無い



コイルの巻き数が多かったのだろう、

144Mhzの基板タイプとキャビティタイプを作ったので 掲載しておこう。
基板タイプは約15dB
キャビティタイプは約26dBほどゲインがある。