
ブーベ島はアフリカ南端近くの火山島
ケープタウンから 2500km離れた。日本から最も遠い島
世紀のDXペディションと呼ばれる、世界で2番目に難しいDXペディションと言われている。
1989年のDXペディションは 約5万局との交信
2008年頃 気象観測の合間に、約1400局位
2018年は上陸できないで断念
33年ぶりの大型 DXペディションが 2023年2月7日から始まった
今回は、崖の下ではなく、上に上がっているため、ショートパスで JAに壁は無い。JA向けの固定アンテナも設置している情報もある。
結果は大型 DXペディションの予定だったが、天候不純で 1週間で 終了、無線機も100Wにワイヤーアンテナと言う状況だった。

2月8日
21Mhz、18Mhzでの運用が確認された。
昔は、CW、SSBなどの交信だったので、QSO数も少なく、日本の4アマ(10W級)では歯が立たない世界であった
しかし、最近は FT8交信が導入されているので、交信数も多くなる。
当然、10W級でも コンデション次第では FT8の交信可能になるだろう, (と思った、があまかった、)
ネット情報も有ることから世界中のパイルの壁に挑戦することになる
ネット情報、CQ誌のHF帯コンデション予報を確認しながら、日本では、
夕方4時頃から 深夜3時頃までの運用が期待できる

運次第といっても、準備する努力は必要である。
アンテナは 7MHz、10Mhz は2エレメント
14Mhz,21Mhz,28Mhzは 4エレメント
18Mhz は フルサイズの2エレメント HB9CV
無線機は FTDX101MP 200Wである
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夕方からワッチをはじめた。
FT8では、 19時頃から ネット情報のCQの気配から、皆が一斉に「3Y0J」を呼び始めた。(聴こえてはいないが、、)
20時JST 21Mhzで 3Y0J の電波を捕まえた。(FT8)
方角はショートパスの240度方向で入感した。
やみくもにコールしていた各局が 一斉に F/Hモードに入り 交信を始めた
当局も 参加したのは言うまでもない。
マイナス15位から始まって マイナス6位まで あがった
結局、パイルに勝てずに 21時過ぎると 聴こえなくなってしまった。
21時過ぎると CWへと移っていった。
稀に見るFT8のパイルであった。
FT8は1時間で約200〜300局の交信ができたようだ。

視聴(ワッチ)して面白い事に気が付いた。
SSBモードでは、スプリット運用しているにもかかわらず、受信側でコールしているJA1局がいた。
恐らく、素人か?
FT8では 1000Hz以下呼ぶのはご法度だが、コールしている局がいた。
当然、名指しでQSY指導を受けていた。
ブーベ島が入感し始めたので、本格的に、F/Hが盛んに始まった
00/30でコールして、15/45でブーベ島が返してくる。
しかし、15/45 で コールしている局が多数いるのだ、交信できないのに、、、
後でわかったが、WSJT-X は F/Hモードにすると 15/45でコールするようになっているのだ。
普通なら、3Y0Jの RR73 が見えないので、おかしい?と思って、送信を断念するものだが、
いつまでも、、、気が付かないか、F/H手動でできない、素人だったのだろう。
かわいそうに!と思いながら、、、、、
現地では 15秒時間が狂っていたので、00/30で CQがかけられなかったようだ
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手動F/Hは、、参考まで
WSJT-X はノーマルモードで運用し、コールバックがあったら、すぐに、コールバックがあった周波数に移動してレポートを送ればよい。
RR73が返ってきたら、73は送らずに終了するのである
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2月9日 20時〜
21Mhz でQRVしたとの情報があり、FT8でワッチする。
3Y0Jは見えていないが、とりあえず多数コールしている。
しかし、入感せず、(3Y0Jは見えず)
今日はあきらめかと思ったら、
20時20頃頃 18MhzのFT8で 運用情報が入る。JAに開けているようだ。
18Mhzに切り替えたら、すでにパイル状態
アンテナを240度方向に向けたら、
今回は マイナス6〜10で入感している、チャンスあり。

まず、空き周波数を探す。日本の局のパイルに重なったら潰されてしまうからである
F/Hモードにしたら、グラフが見えなくなるので、じっくりとワッチする
18Mhz HB9CV 2エレメント 200W送信 でF/H始めた。
約30分 時々 送信をやめて、空き周波数を確認しながら、送信開始

コールしてから、数ターンしてからコールバックがあった。
超パイルの中で、運よく、取ってもらえたのである
-06、R-11
(20時40分JST)に交信完了
運用の敬意を払って、 OQRSで寄付をしよう。 1500円位になりそうだ、
彼らは、運用に相当お金がかかっているからである。
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今回、運よく交信できたのは、フルサイズの18Mhz HB9CVアンテナの利点かもしれない。
14Mhz、21Mhzは、局数も多く、多エレメントの局が多いのに対し、18Mhは専用を設置している局は少ない。
アンテナを設置している局でもVダイポールやワイヤーアンテナが多い。
更には、アンテナチューナーで無理やり載せている局が多いのだ、アンテナチューナーでは、飛ばない、、。。
見かけ上は ド・パイルであっても、ビームの専用アンテナを持っている局は少ないので交信できたと思われる。
どちらにしても、コンデション次第であり、ワッチすることが重要なポイントなる
結果的には ビームアンテナをもっていないと、ブーベ方向に向けられないので、パイルに参加することは難しい
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地球の反対側から飛んでくる現象である
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2月11日(土曜日)
夕方 4時頃、 14MhzのFT8でQRV情報が入った。
これは、ロングパスである。 アンテナは 240度方向と逆、約60度方向で入感していた。
-8〜-10程度で JA各局がF/Hモードで交信している。
どちらにしても、しっかりとビームをあわさないと入感してこない。
少なくはなったが、15/45 でコールしている局がまだいる。
しかし、30分程度の浮きとは、、、、、

14Mhzが沈んだので、 10Mhzで 3Y0J がQRVした。
10Mhzでも、ロングパスが発生するとは、、、知らなかった。
-10〜-15程度、、、
これも30分程度の浮きである。

これは本物であると思う
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11日夜10時以降、14.105Mhzで パイレーツが出た。
ビーム方向が違う、
00/30でCQ、コールバックしている
パイルなのに、CQが多く出る。入感が良すぎる。???
ビームアンテナを持っていないと判断が難しいが、ロータリダイポールや固定のワイヤーだけならわからない。
国内の7Mhzでもパイル負けしてビートを流すやからがいるが、世界中なので
愉快犯がでるのは仕方ないかもしれない。
しかし、交信はしないでほしいものだ、どれが本物かわからなくなってしまう。
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2月12日ーーー
12日以降は F/Hモードは WSjt−xの事を考え、 3Y0Jは 00/30でCQ、コールバックする事になった。
夕方4時 28.086」Mhzで QRVした模様、JAのパイル送信が始まった。
ダイレクトでは入感しない
ロングパスで入感した -19 時々見える。
JA局が数局交信できたようだ、 30分程度の浮きであった。
これだけ弱く、ビーム方向もあっているので、パイレーツでは無いと思うが、不明だ
夜8時頃 28M,Mhz,18MhzでQRVした模様
JA局がパイル送信しているが、入感なし
CWへと移っていったが、 交信できたのだろうか?
2月13日ーーーー最終日
天候がわるいため、早めに切り上げる事にしたらしい
夕方4時30分頃
18MhzでQRVした情報あり
JAや,外国各局が呼んでいる
30分ほど、アンテナをSP/LPに向けて探ってみたが、入感なし
夜 8じ頃ーーーーーーー
21.105MhzでQRVしたとの情報あり
全く聴こえない
28.086Mhzに回してみたら、JA.,外国局が呼んでいる
入感するか、アンテナを245度方向に向けてら、 -15で入感した。
アンテナ方向からみて、これは本物だろう。
早速、ビームを合わせて、パイルに参加した。
8時30分頃 -2〜-5で強く入感、JAよりも外国局を多くピックアップしている。
9時30分頃ーーー
-15位まで落ちてきた
QRTして CWへと移っていった。
やはり、14,21、28Mhz帯は 皆八木アンテナを持っているので、パイルになりやすい。
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交信できても、できなくても、楽しませてくれた 1週間であった
自慢するほどの事でもない、興味の無い人にとっては 「だから、なに??」 程度の些細なことなのだ
単なる趣味の世界である
CWでは 交信数 11000
局数 6000
だそうだ、 CWは違う周波数での保険交信が2度できたわけだ、 FT8はそうは行かない
とりあえず、 クラブログをみたら、FT8 18Mhzの 3Y0J との交信記録があった。
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後日、運用情報
今回、電波が弱く、3週間の予定が1週間になり、7Mhzなどの運用がなかった理由が公開されていた。
交信数は 約2万QSO 約1万人と交信したようだ。
天候、や波の影響で上陸が困難であった。
機材を荒波の中で 持てるだけ上陸させただけ よって、前評判のような設備が全くできず、
簡単な設備で運用したようだ、 暖房もなく、燃料も供給できず、1週間で退避したらしい
無線機100W、ワイヤー、テントだけで 簡易アンテナを張っただけの状況
だから、各周波数にQRVできず、電波も弱かった。
JAでは、ビームアンテナ以外は交信困難であった。
7Mhzが運用されたら、ワイヤーアンテナの局も多数交信できたようだが、残念であった。
30年も前に交信した OMが言っていたが、ここは、ビームアンテナが無いと無理、、、
それも LPが期待できる、、、、、、と
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カードとLOTWの請求

通常ならクラブログのOQRSで請求するが、今回は この画面の下のRequest QSL(OQRS) をクリックする

ADIFファイルをアップするか、日付 時間を入力する

名前、住所 を入れる

入力が完了したら Pay Pal をクリックして ID,パスワードを入力する
15ドルに 5ドル寄付を加えて 20ドル寄付した。

カードは 横長のカードであった。
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