自動アンテナ切り替え機


ヤエスは RS232C ICOMは CI-Vを使う


     

アンテナが増えてくると、切り替え機が必要になってくる。
@ 3.5Mhz DP
A 7Mhz、10Mhz DP
B 14〜28Mhz  八木
C 18Mhz、24Mhz 八木
D 50Mhz 八木

最低 5回路の切り替えが必要になった。

SSB運用ならば、切り替えミスして送信しても問題にならなかったが、FT8で 200W運用したら、FTDX101MPが1分程度で壊れた。

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構想は、、、、
無線機の後部端子から 信号を取り出し、自動でアンテナを切り替えるというもの。

FT710は TUNER/LINIER端子
FTDX101は RS232C端子から 信号を入出力できる
ICOM 7300などは CI-V端子からデータを取る

回路図は下記になる




FT710は TTL出力の TXD、RXDなので 74LS14で受ける(74HC14はNGである)
FTDX101は 232Cなので MAX232のICを使う。
ATmega88 の TXD、RXD端子に接続する

PortCは 同軸切り替え機に接続している。
キャラクタディスプレイは デバッグや動作状態の確認に使用するが最終的には 外す。

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プログラム

@ 周波数を取り出して、その周波数のアンテナに切り替える
A 周波数によっては パワーを下げたい時がある
B パワーを下げると、USB 入力ゲインが変わるので調整する

7.041Mhz、3.531Mhz (国内FT8) は 30Wもあれば十分
7.074MHz、3.573Mhz (海外FT8)は 100W出したい

よって、パソコンで JTDX を起動させて、7.041Mhzにすると 無線機が7.041Mhzに切り替わる
無線機の周波数 7.041Mhzを検出して、 アンテナを自動で切り替える
同時に、パワーを自動で 30Wに切り替える
同時に USB 入力ゲインを少し変えて、無線機のALCが多少振れる程度にする

今までは、これらの設定を手動で切り替えていたが、結構面倒で、特にパワー設定は大変であった。
今度は パソコンのJTDXで周波数を変更すると アンテナやパワー、入力ゲインまで自動で切り替わってくれるのだ
これで、アンテナ切り替えミスして 無線機を壊す事もなくなった。





 

「FA;」と言うコマンドを送ると、無線機から 「FA024074000;」と返信される
これは、24.074Mhzであることを示している
「PC050;」と言うコマンドを送ると 50Wになる
「EX010415050;」と言うコマンドは USBの入力ゲインを 50に設定するコマンドである。
00〜100まで変更できる
入力ゲインはJTDXを マウスで変更できるが、この操作も 簡素化してしまおう。 


無線機の設定方法
     @ FT710のTUNER/LINER端子は 設定で CAT-3 にする
     A9600BPSにする (AVRマイコンが9600bpsだから)
     BUSB MOD GAIN を調整したいなら FT8設定をPRISETではなくマニュアル設定しておく事。

     *ヤエスの場合は ALCが多少振るレベルが出力最大となるので、調整しよう、
       アイコムは、ALCが振れない程度に調整するのが良さそうである


FTDX101,FTDX10 は RS232C端子に接続する
FT710は TUNER/LINER 端子に接続する




参考まで、、、
ICOMの無線機の場合は、リモートジャックシリアル通信なので、シリアル通信で行う





テスト基板を作り、 C言語でプログラムを組む。
無線機との通信は プロトコルが完成するまでが大変である。
その後は、デバッグして完成したら、BOXに組み込む。




アンテナ切り替え機の代用として、リニアアンプを使う事もできる。
FT8で アンプを使う事は無いだろうが、リニアアンプのアンテナ切替も自動でできるようになると楽である。

FTDX10、101は リニア端子をRS232C端子は独立しているので、同様のコントロールができるが
FT710は 通信端子とリニア端子が共有しているので、「TUNER/LINER」端子をCAT3に設定してしまうと、外部ALC端子が使えなくなるので
リニアを接続した場合には、通信コントロールはできないので、手動で パワーや入力ゲインを調整するしかない。

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FTDX101MPの場合は
  リニアアンプはいらない
  RS232Cコントロールで下記の設定を自動で行う事ができる
  1)SSBモード  ーーー>200W
  2)FT8モード
            7.041Mhzーーー> 30W +入力ゲイン調整
            3.531Mhzーーー> 50W +入力ゲイン調整
            その他の周波数zーーー> 100W +入力ゲイン調整
            
  
  200Wに上げるときは、手動で上げる、、、
  FT8は100Wにしておいた方がよい。
  なぜなら、200Wで アンテナ故障でSWRが上がると、FTDX101MPは出力TRが破損する。
  自動切り替えで SWRが上がることはないだろうが、雨や強風でアンテナ故障までは対応できない。
  200Wにするときは、SWRメーターを見て確認しながら、パワーを上げて行く方が安全だろう。










ICOM無線機は、ダイヤルを回したり、バンド切り替えをすると 無線機から CI-V端子からデータが出力されるので。
それをりようする