ローテータの選び方



  


ローテータは 今はクリエートとヤエス(ケンプロ)しか販売されていない
昔は、エモトからエモテータも販売されていた。

私が使っているのは エモテータ 1200Fxである
ローテータを選ぶ上でのポイントを紹介しよう



1)制動能力、耐荷重
2)マストクランプ方式
3)ACかDCコントロールか

3つのポイントがある

一般的には 制動能力、耐荷重で 選択している。 現に私も耐荷重と制動能力で決めていた。
しかし、実際にいろいろなローテータを使っていると、制動能力以外に不具合もでてくる。
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1)制動能力、耐荷重

  アンテナの大きさ、重さで決定する。
  マストの重量 クリエートのM4マストは 28kgにもなる
  アンテナは 430Mhz 2列2段で 約35kg 4パラ2段の時は 100kg 総重量 130kgにもなっていた
  制動能力はアンテナを回す時の事ではない、重要なのは、風によってアンテナが回される、
  その時にローテータは制動能力が影響する。
  弱いと、ギヤーが破損してしまう

2)マストクランプ方式

  約60φのマストを ローテータは咥え込んでいる。
  この部分の固定能力が弱いと、マストが回されてしまう
  エモテータ等の固定方式は回されてしまう。 ちなみに、1200FXは強風でいつも回されていた。

3)ローテータ本体の AC駆動か DC駆動か?
  以外にこれは、気にする人がいない。
  AC方式は コントローラーから ローテーターまで、AC100Vの場合には電圧ロスが少ない
  DC方式は電圧降下が発生する
      でも約DC30vくらいなので、 50m配線しても、2V程度のロスしか発生しないので、さほど問題にならない

  AC方式は精度が粗く、DC方式は細かく制御できる
    クリエートのRC5Aタイプは AC方式で ヤエスG−1000タイプは DC駆動である
    HFアンテナでは 方位は結構ラフに調整できるので、どちらの方式を採用しても問題はない

    しかし、私は昔、430Mhz 4パラ2段を使っていたが、ビームが切れるため、方位は1〜2度の精度が必要だった
    だから、クリエートのRC5A タイプは使えない
    クリエートは ±5度位動くので、正確に方位を調整することができないのだ。

      

  

ヤエスのホームページにアンテナとローテータの種類の記事があるので、参考にできる。

430Mhz 2列2段は横風面積が大きいので、 クリエートならば、RC5Aクラス、ヤエスなら G2800クラスが必要である
エモトは1200FXクラスである。

ただ、430Mhzの2列2段はビームが切れるので、クリエートはお勧めしない。


マストクランプ部

 

マストクランプ部は 両側から挟み込むタイプが 滑らなくてよい

左の茶色のクランプは エモテータ1200FXのものである。
430Mhzは エモテーターの方が精度が高いので、良いと言っているが、クランプ部は頂けない。
風で、マストが何回も回ってしまった。
最終的には、穴を開けて、マストとクランプをボルトで固定してしまった。

430Mhzなら ヤエスの方が良いだろう。


AC駆動とDC駆動

AC駆動は安いローテーターに使われている。

ACのメリットは、
  * コントローラーの設計が簡単、
  * ACなので本体までの電圧ロスが無い
  * 安く作れる

ACのデメリット
  * 精度が悪い
    CWボタンをOFFにしても、5度位の方位の誤差がでる

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DCのメリットは
  * 精度がよい。CW/CCWボタンを止めると、すぐに止まる
    メーターも精度よく作られている
デメリットは
  *強度的な問題だろう。  
   しかし 、1200FXを100kgの4パラ2段を40年も使っているが、破損はしていない。

クリエートは安いAC方式を使っている割には高価である。
設計が古いし、精度が悪いが強度がある


総合的なローテータの選び方

HFアンテナで方角がラフで良い場合、
例えば 20度の方向で止めた時、実際には25度〜30度方向になっている。
精度よく止まらない、、、

クリエートでもヤエスでも良い。
AC、DC方式のどちらでもよい
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430Mhz、1200Mhzなどのアンテナで 正確に方位を合わせたいときは、
ヤエスにかぎる(中古のエモテータで良い)、
クリエートはAC方式なので、精度が甘いので使えない。

お勧めするのは ヤエス G2800 
450度回転するし、精度も高い、強度もある。