FTDX101の運用とFT8設定



    

FT8にはもったいない機種かもしれない。
IC7300を使っていたが、この機種に変えたら、7MHzが静かになった。
それなりに「ザーザーノイズはあるが、交信局にゼロインすると 静かになる、
この機種はすごいの一言!

更に、感度が良いのか? 弱い局まで聴こえる。
CQかけている弱い局(コンデションです)に声かけてみたら、すぐに取ってもらえた。
かなり混信があったけど、VC TUNEを作動させて 交信完了した。QRMが気にならないのはうれしい。
IC7300では、QRMがあると、ゼロインするのも大変で、交信できてもQRMで何を言っているか
わからない時があったが、この機種では混信は気にしないで済む。
最悪、 NOTHIボタンとCONTボタンを押すとほとんどの、QRMが吸収できてしまった。


日曜日などの 混信状態でも、QRMを気にせずに交信できるのである。さすがに、値段だけのことはある。
この機種を使ったら、IC7300は使えなくなってしまった。
移動用にFT710を購入したが、値段の差は歴然、QRMやノイズはIC7300並みであった。

私は FT8がメインなので メインは FT8の設定にして、 サブで SSB交信をしている。
当然であるけど、FT8も感度が良いので、交信確率が増えていると思われる。

しかし、7Mhz SSBの運用で マナーが悪くなっている。
パイルは当たり前なのは仕方ないが、1コールが原則なのに、知らない ド素人のなんと多い事か、、、
挙句、何回もコールしている、これではコールバックが取れない。
30年以上無線をやっているが、これほどマナーを知らない素人が増えて来たことが情けないものである。




VC TUNE ボタンを押して、 VC TUNEキーを使うことで、ほとんどのノイズやQRMは回避できる
QRMがひどい時は NOTCH、CONTを押す



  


MICゲイン 
25〜30位(推奨は25) 純正マイクM−70Dの設定である。
AMC OUTは 80位にする(デフォルトは50)メーカーに聞いて設定した。
これで交信すると 相手局から 「クリアです」と言われているので、ALCを超えない範囲になる。
COMPは通常は使わないが、パイルの時は少し入れる。


パワーは 今のところ下記で運用している。
3.5Mー−−>FT8、SSB 30〜50W程度である。
7Mhzー−−>FT8は100W  SSBの時は100〜180W位
14Mhz〜21Mー−−>FT8 50〜100W

リニアいれたり、QRPでやったり、人それぞれのスタイルである
ただし、リニアを入れている人は、時と場合を考えて運用するようにしよう、 常時入れている人は無線を知らない素人である。
7Mhzで 「1kw運用しています」なんてCQ局がいたが、意味不明である。混信を与えているに過ぎない。


賢いOM局の一言を紹介しよう。
1)CQで リニアはいれない (いくら強い電波を出しても、自分がとれなければ意味がない)
2)パイルの時は、リニアを入れる。
        取ってもらえたら、リニアを切って、100W以下で送信する。
3)ラグチューで リニアをいれるのはアホ以外のなにものでもない、

国内のFT8交信でリニアはいらない、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
FT8の調整方法

AMC 80に設定する
WSJT−Xの出力レベルで調整する。
ALCメーターを表示させ、ALCがMAXを越えないようにする。
WSJT−Xの出力レベルを下げると 100W以下に調整できる。
要するに、200W出したいときは、少しづつ上げて、200Wでたところで止めると、ALCレベルは、範囲内になる。
海外交信では 200w出すこともある。耳の悪いリグが使われていることがあるから、、、


外部アンテナチューナーの効用
私はアンテナチューナーを使っている。内臓チューナーがあるのに?? 
これは、単なる趣味である

アンテナ自身で SWR1.3以下にしているので、通常はアンテナチューナーは使わないが、
雨などで、変化したら、外部アンテナチューナーを使う

7Mhzで交信しようとしたら、ピーピーとチューニングしている局がいる。
確かに、短縮ダイポールのバンド幅は狭いので、チューニングをしたくなるが、少しずらして行うマナーは持ってもらいたいものだ。

マナーと言えば、7Mhzのパイルで、何回もコールを送ったり、コール後にコールを繰り返す局がいる。
おかげで、CQ局が呼んでいるのに潰されて返せない。
自己中心の爺さん局は7Mhzに多い。



FT8の設定

 
    
設定する場所はあまりない

右下のFUNKキーを押して、RADIO SETTING を指で触れる
MODE PSK/DATA の中をセットする

1)DATA OUT LEVEL −−−>10 
2)RPORT GAIN     −−−>25
3)HCUT FREQ     −−−>3200Hz
4)TX BPF SEL    −−−>50−3050Hz
5)LCUT FREQ       ーーー>100Hz





次は OPERATION SETTING である

1)CAT RATE  −−−> 19200bps

AMC OUT は80にする。(メーカーに聞いた)

 

基本的には NB,DNR DNF は入れない
VC TUNEなど、すべて オフにしている

個人的には MONI をオンにして 送信音を聞いている
時々、TXがサブになっていたり、TXがオフになっていると、送信していない時があるからである




   



  スプリットは 疑似スプリットを選択する。
送信信号を1.5〜2Kにすることで、高調波成分をカットするからである。
疑似スプリットを入れると、 送信すると リグの送信周波数表示が2000kを境にプラスやマイナスに表示される。
例えば 430.510.000で 1000kで送信すると 430.509、**に表示される
気にしなくてよい。

PTT方式は CATでよいだろう。 RTS設定は必要ないだろう。
ハンドシェイク は なし
モードは Data



WSJT−Xの設定である

八重洲から USBのドライバーをダウンロードして 設定する
私のパソコンは COM 5 COM 4 2つができた
COM5 Enhanced COM
COM4 Standaerd COM である  

無線機は FT-DX101Dで OK (WSJT−Xの2.3では FTDX101MPがある)

CAT制御の 19200は Enhanced COMで制御する

PTT方式は CAT    
モードは data/Pkt
スプリットは 疑似スプリットにする.

レポートは QSOをログするメッセージを出すにチェック、
DBレポートをコメントに追加にチェック



運用の注意

     サブで SSB交信してそのままの状態で無線機の電源を切ると、電源を入れた時、または、
     WSJT−X を起動させると、自動的に FTDX101MPの電源が入って、メインモードになる
     しかし、WSJT−Xのスプリットが働いてしまう
     
     FT8 をやる場合は 無線機の電源を入れて、 メインモードにして 
     VC TUNEなどの フィルターを外してから WSJT−Xを立ち上げると良いと思う。



後は、自分のスタイルで運用するとよいです。

私は JTalaet で、ハムログと WSJT−Xを 自動立ち上げしている
JTalaet は QRZ.com を立ち上げるために使っている
ハムログは最新バージョンにしているため、JTlinkerは 使っていない

過去の交信局の判断は WSJT−Xの色で見分けているのだけど、色が薄いとわからない時がある
偶にバグなのか? 交信したのに、緑にならない場合がある。
翌日は 緑になっていることがあるのである???

ハムログが ALL.TXTを読み込んでいるので、これはとても楽になった。
下記のように、 18MHzで過去に交信しているのが すぐわかるのである。

FT8は 一度交信した局とは交信しないのであるが、バンドが違えば、交信してアワードを集める。



jt linkerを作って ハムログと連携させてくれた方には敬意を表します
ハムログが進化したため、使わなくなってしまいました。

でも、QRZ,COMを立ち上げるときに JTAlaetの Qボタンを押している。


FTDX101の問題点

この機種は 200W機であるが、FT8で200Wを出し続けると、出力FETが飛んでしまうことがある。
特に、アンテナの調子が悪くて、SWRが上がった状態で FT8をやると 故障する事がある。

私も 約1年で壊れた、噂では結構壊れているらしい、、、
保証内だから良いが、保証外になると大変な費用がかかる。
アイコムは SWRが高いと 自動的に出力を絞って 破損防止するが、ヤエスは疑問だ、、

SSBでは 200W出しても問題はないが、
FT8で送信する場合は 1000W以下にして運用した方が良い。
特に、複数のアンテナを切り替え機で切り替えている場合、間違ったアンテナで FT8 を200Wで送信すると
一発で壊れてしまうらしい。 当局もやってしまった。
50W位で SWR計を見ながらFT8を運用しながら、パワーを上げて行くとよいだろう。


保証期間が3年あるので、壊れても良いと言う運用もあるが、修理に2〜3か月かかることを思うと、注意した方がよさそうだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーー
修理が上がってくると、ちょっと注意が必要だ
意地悪では無いと思うけど、FUNCスイッチが効かない状態で返却されることがある
何も設定ができないのだ、(取説を見てもわからない、、、焦る!!)

修理ミスか?と思ったが、 いろいろ触っていると、MODEの中に 取説には無い RESETボタンが追加されていた
バージョンアップされている メーカーのホームページで 新しい取説をダウンロードしよう。

これを押すことで、FUNCスイッチが動作するようになった。
(ヤエスのちょっとした悪戯である)