自作派に取っては、一人でメンテナンスできるアンテナが重要なポイントである.
ブームが長い釣りワイヤータイプは、敷地の制約が無ければ設置できない事はないが、当家では無理だ。
今まで設置していた 318−40は 7Mがシングル 14M〜28Mhzは 3エレメントであった。
714xwを考えたが、7Mが2エレ、14〜21Mhzは4エレメント これは良いのだが、設置できないし、性能が気になる
マッチングユニットが付いているからである。
所詮、マッチングユニットと言っても、ローディングコイルを入れてSWRを下げているので、性能は期待できない。
7Mhzの2エレに10Mhzを加えたものがナガラから出ていた、 NTA3040D2 である、
新型で 位相エレメントを採用した 大型のアンテナである エレメントが13.6mもある、(26.6kg)
クリエートの714TW (30kg)に匹敵する重量である。
ただ、ブーム長が4.3mなので 設置できるだろう。
ブームが4mといえど、手が届かないので、ブームをスライドさせて、タワーの近くでエレメントを取り付ける
当然、左右1本づつ、傾けて組み立てる
植木を剪定するのに 丸1日かかった。
リフレクタエレメントの設置が終わったら、ブームを元に戻して、ラジエターエレメントを取り付ける
こちらは、脚立が立てられるので、設置は楽である
ラジエター側に脚立が立てられないと、スタブやバランの取り付けができない
かなり大型のアンテナのエレメントの取り付けが終わった。
後は滑車を使ってロープでマストの先端部に取り付け、ボルト締めする
滑車を使わなくても、エレベータを使ってもマストに取り付けることは可能である
簡単なようだが、1週間、試行錯誤して設置したのである
参考まで、 ナガラのNTA-3040D2の ブームは ブームA+ブームBをを ブームスプライスと言うパイプで繋ぐのだが
ブームBが入らない、メーカーに返品した方が良い。
私は、ベルトサンダーがあったので、パイプを削って、はめ込んだ。
データを取ってみた。
7Mhzアンテナは 地上高が低い所では、共振周波数が6.9Mhzであるが、高く上げていくと周波数が上がっていく
約10m以上に上げないと正確なSWRは測定できない、、高い所では、共振周波数が7.044Mhz になった。
クリエートの318は上げたり降ろしたりしながら、エレメントの長さを調整したが、このアンテナは調整は必要なかった。
このアンテナは先端に団扇エレメントが付いているので、強風で心配であるが、、バンド幅が広い
7.04Mhz付近でSWR最小の1.1程度
7.15.Mhz付近でのSWRが 1.5程度
フォールテッドダイポール並みのバンド幅である、さすがだ!
これは、クリエートの318アンテナは 7.15Mhzで SWRが2を超えるため、アンテナチューナーを必要とした
クリエートアンテナは30年も前から変わっていないが、ナガラはいろいろ研究しているのがわかる。
所詮、アンテナチューナーを使ってマッチングをとっているアンテナは飛ばないアンテナなのだ。
使用感
10Mhzは ラディクスのVダイポールが上がっていたが、今度の2エレは メチャクチャ飛んでいるようである。
SWRは1.4位ある、海外FT8もアンテナチューナー無しで 100W運用している
7Mhzは 国内のパイルに勝てるようになった。
さすがに、ゲインが6dB以上あると、200Wで送信しても1Kw並みになる
アンテナチューナーを使っていないので、更に強力である。
ただ、最近素人が多くなってマナーが悪くなった、コールバック中に何回も呼ぶ局がいるのだ、
コールバックのタイミングもわからない、ボケ爺か、ド素人なのだろう。
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運用結果は、
本に書いてあるように、地上高が低い方が国内に有利と言われるが、そうでもないことがわかる。
フォールテッドダイポールは ダブルバズーカよりも良い
ダブルバズーカとフルサイズのツエップアンテナはどっこいどっこいかな?
一番悪かったのは、約10mの短縮ダイポールアンテナであった。318-40
悪い事に、短縮系のダイポールは、アンテナチューナーが必須なので、更に飛びは悪くなる。
移動用の釣り竿アンテナは ATUと組めばどの周波数にも出られるので便利である。
飛びは悪いが、移動は50Wしか出せないので、CQをかけるのに適している。
移動して、珍しい局を取るのは向いていないが、アパマンには最適な装置だろう。
DXは、リニアを入れてパワーを出すよりも、アンテナを大きくすることが重要だと感じた。
30年も前はクリエートのアンテナはよかったが、今は進歩の無いアンテナだ。
唯一使えそうな 714シリーズはマッチングユニットで調整してるため飛びは疑問だ
ナガラの新型アンテナにはかなわないだろう。
ミニマルチも HB9CV系で進歩しているため、選択の余地がある。
今、クリエートで使えるのは 144Mhzと430Mhzだろう