7Mhz フォールテッドダイポールアンテナ


7Mhz SSBの国内運用では 20mのダイポールアンテナと 8mのフルサイズのツエップアンテナを比較してみる。

FT8の海外交信では 20mHのダイポールアンテナの方が良いような気がするが、、、?。

サガのツエップアンテナに飽きたので、
3/4λの フォールテッドダイポールを製作してみよう。

3/4λのフォールテッドダイポール

製作記事がほとんど見当たらないので、試行錯誤しながら 実験することになる

7Mhzの波長 42,2mで 3/4λ=31.6m になる
梯子状にワイヤーを張る 間隔は20cm
記事を参考に図面を書くと下記のようになる




梯子は軽くて丈夫で入手しやすい棒を探す
家庭菜園で使っている ダンポールと言うもの

直径5mmの棒に 3mmの穴を開けて、ワイヤーを通す
注意は、ガラス繊維なので、飛沫が手に付くとチクチクする


  




鯉のぼりマストを自宅の敷地に立てて張るのだが、30mもあると、まっすぐに張れない。
ワイヤーの長さは図面どおりには行かないはずである。何mカットすることになるのだろう??


バランの製作

アンテナの共振点は線をカットすることで、合わせる 凡そ、SWR=2位になる
インピーダンス変換のため、バランを作る必要がある

このフォールテッドダイポールのインピーダンスを測定すると、110オームあった
そこで、50:110のバランが必要になる
     

50:110 バランを製作する。これは 200W対応で作ってみた(SSB)
FT-114-43 材を使ったので、 FMで 200Wはきついかも、
      
   

下記は市販品の 50:110 バランである 100W用である KIT-DB-110Vは 100W DB-110HVは 200W対応である
100W用は 実際に3/4λフォールテッドダイポールに付けるとSWRが1.5と大きくなった。

 



調整方法
      
      16m+16m = 32m を両サイドから 少しづつカットしていく。
      それにしても、高さ8m で 曲げて設置しているためなのか、共振周波数は 6.1Mhz であった
      随分低くなったものだ。

       


通常なら このアンテナは失敗かと思って断念するのだが、 アマチュア無線の面白さは 「作ってみる」 事

計算してみると、約3m以上はカットしないと 7.05Mhzに共振しない
追い込んでみたら 14m+13m = 27m で7.03Mhzに共振した。
短縮率 85%である

7.03MHz = SWR 1.1
7.10Mhz = SWR 1.3

  


  


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バンド幅を比較してみよう

クリエートの318ー40

7Mhzはダイポールである
7.04Mhz では SWRが 1.1 程度だが
7.10Mhz では SWRが 1.7 にもなってしまう

100W以上出すときは、アンテナチューナーを使って調整している
FT8は 20W〜30Wで十分なので、チューナーは入れない場合がある。

 

3/4λ フォールテッドダイポール

7.04Mhz で SWRが 約1.1
7.10Mhz で SWRが 約1.3

100w以上出すときも、アンテナチューナーは通していない

 

フルサイズのツエップやDpでもこんな特性にはならない
今のところ、フルサイズのツエップアンテナより飛んでいるようだ。




使用感

    このアンテナは飛びや感度がダイポールより優れていると言われる。
    しかしアンテナの記事が見つからないのは、長さが30mと長く、設置も厄介である
    更に調整が難しい、測定器が無い時代には作るのが難しいだろう。
      
    国内で数局交信したかぎりでは、フォールテッドダイポールの勝である
    ダイポールと比較すると、感度は同じ又は3/4λが強いのだが、送信の時は圧倒的に飛んでいるようだ
    パイルに強わけだ、
    
     国内では、20mHの クリート318の短縮ダイポールと比較しているが、今のところ、3/4λFダイポールの勝である
    ブラジルなどの海外は 20MHの318−40の勝になった

   しかし、、、季節が変わって来ると、北海道や九州は20mHのダイポールの方が感度がよくなってくるのだ、
   一概に、フルサイズワイヤーがよいわけではないようだ、短縮系のダイポールの方は方向が変えられる事で、
   ワイヤーより有利になることもある


   
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  3/4λフォールテッドダイポールの特徴はバンド幅が広い
  アンテナチューナ無で使えるのはうれしい。
 
  7MhzのSSBを聴いていると、他局が交信しているにもかからわず、ピーピーとチューニング取っている爺さんがいる。
  リニアアンプを入れていると、チューニングを取らないと SWRが上がるので、チューニングを取るのだが、
  古いリグや短縮系のアンテナを使っていると、迷惑顧みず、送信しているのである。
  賢い人は、アンテナチューナーのメモリを周波数ごとに記録しているため、無駄な送信はしないのだが、、。