430Mhz アンテナのメンテナンス

430MHzアンテナ
       1995年頃、いろいろな形状のアンテナを作った、F9FT、W1JR、、。
       最終的には クリエートアンテナ 4パラ2段にして 約20年 
       還暦を迎えて、体力的に4パラ2段をメンテナンスする事が困難になった、
       430Mhz のSSB人口も減って来たことから 2列2段に手が届く範囲まで縮小した
       2列2段にしたことで、HF八木、144Mスタックを設置することが可能になった
       

メンテナンスの必要性
      30年弱経過すると、いろいろな所が劣化する。
      3年前に同軸ケーブルは 12D-SFAから10D-SFAに変えた、 20年以上使っていた12D-SFAを交換した
      12D-SFAは 配線が厄介なため、10D-SFAに変えた LITEは軽くなっている。



**  しばらく使っていたが、どうもおかしい、 
     「最近、弱くなった??」と言われたり、耳が悪くなっているようだ、
     同軸ケーブル、コネクタ、プリアンプ、同軸リレーなどメンテナンスした。
     SWRを測定したが、 1.3〜1.4程度、どこも悪くなさそうなのに????
     思い当たる事は、4分配器から 各アンテナの同軸ケーブルと給電部はメンテナンスしていない
    (融着テープとビニルテープで完全密閉しているから問題ないと考えていた。
    (もう一つの理由は この部分メンテナンスは 大変な作業になる)
    

 
 
30年ぶりにブームを1本づつ おろして メンテナンスをする 意を決して!。
通常の2列2段なら マストにスタックを設置しているのだが、この方式は H型にして、HFアンテナとの干渉を防止するため、
マストを有効に使っているのである
また、仰角も自由につける事が可能になる。 4パラ2段の片側をそのまま流用したのだ。
設置がとても大変なのが欠点である。一応手が届くけど、、、





給電部をばらしてみる。
融着テープとビニルテープで コネクタは保護してあった。雨水対策はしていたが、心線部に緑青が発生していた。
アース線も白くなっている、同軸ケーブルの交換が必要だろう。
同軸ケーブルに触れるとSWRが 1.2〜2.0まで振れる。
2列2段にしているため、1本が故障しても リグ付近では大きく不良にはならないのだ





ついでだから、給電部を分解してみよう
折り返しダイポールになっている。
昔のクリエートの727の給電部は、Tマッチングだった。
薄い樹脂カバーを外すと カバーの中がミトコンドリアよろしくコケが生えていた

 

はんだ付けを外して、コネクタを新品に交換した、ついでに黒くなrっていたステンレスビスも新品に交換した。
どういうわけか、2列2段で 購入した給電部であったが、4本共に、コネクタのメーカーが違っていた
芯が金メッキのもの ステンレスらしきもの、いろいろ混じっている。30年も前は 結構いい加減だったのだろう。
全部、金メッキタイプに交換した。 



全体を磨いて コケを落とし、同軸ケーブル+コネクタを交換して完了 約3万円の出費であった
金メッキのコネクタに交換
10D-FBから 10D-SFAに同軸も交換した 長さは 3.25mにした。

  



とりあえず、1本、1本 再調整する。  1本約6kg 4本で 32kgある
430Mhz の場合は 高くすると 共振周波数が高くなることはほとんどないので、低いところで、調整する。

錆びたビスは ステンレス製に交換した

     


共振周波数は433.2Mhz 付近になっている
SSBが主体なので、 430.5付近に再調整した。 購入当時の1995年頃はアンテナアナライザーを持っていなかったので
それなりに調整されていたが、今回は4本共に 同じ周波数に調整した。
共振周波数の調整は 第一導波エレメントで調整する
同軸ケーブルは干渉しないように U字カーブで設置する

  

ブーム間 1.9m、 H型のパイプは50mm 2重アルミで 厚みは3mm クリエートの純正パイプである
強度的には問題ないが、回り止めとして 2本にして固定している

HFエレメントと 10度ずらして、HFへの干渉を減らすようにしている。気休めだけど、、
6エレメントの144Mhz HFアンテナ とりあえず、干渉はないようだ。