3,5MHz ダイポールアンテナ
ワイヤーではなく、ダイポールアンテナにしてみよう
ミニマルチから R801JXと言う 3.5Mhz 専用のダイポールアンテナが出ている
さすがに、フルサイズは大きすぎるので、短縮である。それでも 15mもある
取扱説明書は 技術者が書いたような感じで、よくわからない、文字なども、ぼやけている
図面もよくわからない、
とりあえず、電話で聞きながら、組み立てた。
ミニマルチは 素人が組むには難しいかもしれない、後でわかるが、図面どおり作っても、周波数が合わないのである
適合マスト は60φになっているが、取説が悪い
60φのマストに付けたブームに取り付ける為の、48φのマウントなのだ。
他のアンテナのブームに付けると、干渉が怖い、一番良いのは、他のアンテナとの干渉を避けるため、直角になるように
マストに直接付ける方が良い。
幸いにも、マスト径は54φなので 万力でUボルトを曲げて、ドリルで削って、取り付けした。
タッピンネジは多すぎるほど入っているので、適当に使う
アンテナコートや グリスはナガラアンテナと同様に同梱されている。
取説は 3.5Mhz用と3.8Mhz用に2種類ある。
エレメントは3.5Mhz用は ハットが付く、長さが一か所違う。3.5Mhzは片側80cmほど、3.8Mhzより長くなっている
ミニマルチは強度がある分 重い。 7kgある
クリエートやナガラのアンテナ等は、バランが搭載されているが、ミニマルチアンテナはバラン無しである。
コストダウンか、性能に問題ない為かは不明である
バラン無しのダイポールアンテナは、ロスが少ない分、電波は飛ぶのだが、TVIの問題が発生する。
同軸ケーブルに載ってくる高周波成分が影響すると思われる
これを打ち消すため、フェライトコアが 2個 付属されている
説明書には、同軸ケーブルで作る コアレスバランの製作方法も記載されている。
バランを付け替えて テストするのも面白い実験である。
コアバランの製作
ダイポールアンテナなので 1:1 (50オーム)を作る
30年も前に使っていた 730Vのバランが捨ててあった。
これを改良して、使おう
回路図は一般的な回路である
730Vのバランは 6M〜30Mのタイプである。これを3.5Mに使ってしまう。
バラしてみて、余分なコイルは取り除き、、A,B,Cコイルのみ取り出す 巻き数は3.5Mhz まで対応させた
もう一つは 円形のコアを使った バランである
どちらにしても、FT8で使うには 無線機が200Wなので、1kW以上の耐圧のバランが必要である
またまた、アンテナは自分で設置するのが信条なので、どうやって15mのアンテナを真ん中に設置するか??
これが楽しみである。
半分を7Mhzアンテナの上に載せて、後の半分を7Mhzアンテナの上で接続する。
7kgしかないので、ロープで引っ張り上げて マストの真ん中に設置した。
前もって、マストには穴を開けて置いたので、クロスマウントをボルトで固定して、回らないようにした。
強風でアンテナが回ったら、エレベーターで降ろせなくなってしまうからである。
7Mhz 2エレアンテナと 14M〜28Mhzの 4エレアンテナの中間に取り付けた。
15mもあるとアンテナが垂れ下がるので、他のアンテナに干渉するのも見たいところである。
基本的には、エレメントが直角になるので、干渉しないと思う。
最初に 自作バランを取り付けてみた。
他のアンテナを稼働させてみたが、アンテナの干渉はなかった。
SWRは1.2以下で問題ないが、バンド幅が狭い、、1.5以内では 約75hz位しかない
図面では、共振点は 約3.53Mhz 付近になるはずだが、なんと、
3.49Mhzになってしまった。 これでは、3.5Mhz帯域では使えない。
エレメントの長さを短くすればよいのだが??、疑問?
次は、バラン無しとコアレスバランを付けてみよう
1)バラン無し(ビーズ入り)
2)筒状のバラン (クリエート改造品)
3)円形のコアを使ったバラン(自作)
4)コアレスバラン(同軸で作ったもの)
結論は、 4点共に 上記の写真と同じになった
バンド幅も 共振周波数も大きな差はなし、
確かに、バラン無しでも 十分に使えて問題なさそうである
しかし、TVIを考えると、バランは入れた方が良い。
一番、SWRが少なかったものは 同軸ケーブル(3D−2V)コアレスバランであった、(1.2〜1.25位の差しかない)
最終的には 同軸バランは平衡―不平衡のバランスが悪いとの事で、コアバランにした。
結局、ダイポールアンテナの長さ調整の地獄に入り込んだ。
下げては調整、上げてはデーター取り、、、、の繰り返し
アンテナを約80cmほど短くする、先端を内部に入れて短くしても変化なし
10φのアルミエレメントを短いのに交換する
片側 40cmほどカットする。 約10hz/10cmであった。
一番パワーを使う周波数 3.573Mhz(FT8)にSWR 1.0付近に合わせた。
国内向けのFT8 は 3.531Mhz にすると SWRは 2を超える
短縮ダイポールアンテナは アンテナチューナーは必須だろう。
それにしても 図面どおり作っても、80cmも長さを短くしなければならない理由は何だろう?
アンテナ切り替え機
アンテナチューナーは必須だが、室内でマッチングをとるには性能が落ちる。
クリエートアンテナでは 性能がおちないように、アンテナの近くにマッチングユニットを取り付けている
作ってみよう。