3,5MHzアンテナ
R801JXはミニマルチのロータリダイポールを設置している
このアンテナには バランが搭載されておらず、フェライトコアで高調波を吸収しただけのバランが付いている
自作のバランを搭載して運用しているが、短縮系のアンテナでは FT8 3.531〜3.573Mhzではアンテナチューナー
が必須となる。(フルサイズのワイヤーでも使っていたが、3.5Mhzは難しい)
最近では クリエートなどでは マッチングユニットをバランの代わりに取り付け、内部のリレーでコイルを切り替えて
同調を取っているシステムが主流になりつつある
1)メリットは高価なアンテンチューナーを使わなくても済む、
2)アンテナの近くで同調を取った方が効率的である、飛ぶ、、
3)デメリットは 、約4〜6本の信号ラインを部屋まで引き込まなければならない
4)アンテナチューナーのダイヤルを回すより切り替えが楽で。
アンテナチューナーを使ってマッチングを取っても、所詮飛びは悪い。
できれば、使わないように調整をしたいものだ。
中古のマッチングユニットを手に入れたので、早速これを ミニマルチのR801JXに取り付けてみよう。
マッチングユニットの構成
6個のコイルをリレーで切り替えている
黒いチューブのカバーのコイルは フロートバランのようである。
フロートバラン部分を除いた切り替え部の回路である
なるほど、、、
CD78 専用だ CD78Lなどでは仕様が違って使えないわけである
当然ながらミニマルチR801JXに使えない。
設計思想は FT8の3.573Mhzと国内FT8の3.531Mhzを切り替えで使えるようにしたい。
アンテナをフロートバランを介して 3.80Mhzに共振させておいて、3.53Mhzにするには、ローディングコイルによって周波数を下げる。
とりあえず、共振周波数 3.550Mhzの R801Jxに接続してみる
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1) 3.387Mhz
2) 3.400Mhz
3) 3.388Mhz
4) 3.524Mhz
5) 3.550Mhz
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さて、 3.531Mhz〜3.573Mhzまで 振り分けるには どのようにコイルを設定しようか?
L1、L1a を 1uH で作れば使える、 L3,L4は外した
しかし、
アンテナを3.573Mhzに調整するのは大変であった。
アンテナの長さを地上で調整して、上空に上げる、
データを取る
アンテナを降ろして再度、エレメント長さを調整する、、
今度は、コイルを調整して、再度上げる、コイルを変更しては、上げる
数十回 エレベータを上下させた。
もうやりたくない、、
3.531Mhz付近 3.573Mhz付近
3.550Mhz付近 3.540付近
切り替えによって、SWRが1.3以内に収まった。
恐らく、アンテナチューナーを使っていないので 飛ぶアンテナになっただろう
3.531Mhz はローディングコイルが 片側 2uH 入っているので、飛び性能は落ちるが、国内では50W以下でやっているので
問題はない、逆に FT8の国内で1KW以上入れる馬鹿はいないだろう
ちなみに、このマッチングユニットは 500Wしかもたない。
1) 3.526〜3.543Mhz
2) 3.536〜3.555Mhz
3) 3.543〜3.563Mhz
4) 3.565〜3.580Mhz
ほぼ3.5Mhz帯をカバーできた。
釣り竿アンテナ+ATUの組み合わせは、移動CQには 非常に便利である。
CQをかける方には、飛びは期待しなくてもよいからである。
しかし、DXで追いかける方は、飛びが必要になる。