ツエップアンテナの製作

ダイポールタイプは センターに給電部があるため、両サイドに20mのワイヤーを張る必要がある
ツエップアンテナは 片側に40mワイヤーを張る

どちらを選ぶかは、設置環境になる
今回は、給電部を敷地の片隅にして、敷地を取り巻くように 設置する ツエップアンテナを作ってみよう
サガ電子で販売されているが、 FT8 は 100Wが限界で200Wに耐えられる物がないので、自作する理由もある。





コイルとコンデンサで 共振回路を作る

Lは約 25mH
Cは 約90PF  47PF 6KVを パラにして 94PF 6Kv を使う
コンデンサが入手できない場合は 3D2V 約90cmでもよい。

Lは計算すると 21mHになる。 F=1/2π√LC で大体の計算しておく。

コイルは 約60ターンほど巻いておいて、 Nano VNAで 共振周波数を約 3.60Mhzにするように線をカットしていく
ホルマルセンは 1mm以上を使う。





FT8 200Wをいれるため、 コンデンサは6Kv用にしている 
ホルマルセンコイルは密巻きするが、線間は 十分に取っておく

もし、1アマで 1kWいれたいなら、 コンデンサやホルマルセンは もっと余裕が必要である。


   
ワイヤー引き出し口は 下向きになるので、水抜き穴を付けておく

共振周波数の測定方法は下記のようにして L(コイル)を決めていく
リグ側に 50Ωの抵抗を入れて Nano VNAで 共振周波数を測定する
(リグと直接接続して、ANT側とGNDに 5kΩの抵抗を入れても測定できる)

FT8 海外に最大パワーを加えるので、共振周波数は 3.573Mhzにする
国内の 3.531Mhz はせいぜい 50Wも加えないので、 SWRは高めでもよい。。
国内のFT8で 200W以上加える馬鹿もいないだろう。 

どちらにしても、FTDX101MP FT8で200Wで運用するなら、SWRは 1.5以下にしておかないと、リグが破損する。






とりあえず、コイル側の調整ができたので、実際に設置をしてみる。



設置と調整

とりあえず、 マッチングツエップアンテナのコイル部ができたので、後は、設置して、ワイヤーの長さを調整する。
ツエップアンテナは片側の長さをカットアンドトライするだけなので、ダイポールより楽である。
ワイヤーの長さは42m必要である









タワーからタワーを介して40mのケーブルを張った。
さすがに、40mを直線で張ることはできないので、曲がっている。、直線でなくても、性能には影響はない。
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調整は 先端を降ろして低い所で 線をカットし、上空に張る、そして測定する
降ろして、線を短くカットするーー> 上空に張るーーー>測定する

3.5Mhz も 7Mhzと同様に、上空に張ると 共振周波数が変わるからでだる
最初は、SWR=2.0位あったが、曲がっている部分を鉄塔から 約2mほど離したら SWRが下がった。





上記は Nano VNA で 共振点は 3.570Mhzであったが
コメットの測定器では 3.530Mhzの方が SWRは下がっている

しかし、無線機で送信してSWR計で見ると Nano VNA の方が より近い値になる
コメットのアンテナアナライザーは 多少ズレるのだろうか?

やはり、フルサイズになると、帯域は広くなるので、3.531〜3.573Mhzまで アンテナチューナーが無くても使えそうである。

 


使用感ーーーー

高く張ると、ノイズは少なくなる
フルサイズの方が感度が良い、 方向性は不明だが 東西に張っているので、ヨーロッパ方向には有利だろう

14Mhz以上になると、ビームアンテナが必要だが、 3.5Mhzになると、電離層反射なので、方向性はあまり気にしなくても良いような気がする
ミニマルチのRDPを使っているが、どの方向に向けても差が感じられなかった。(国内)

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中央 キリバス DXCC T31TT 
 FT8での交信記録
             ワイヤー -19
             RDP    -16

方向か高さなのか ワイヤーアンテナがまけた。

その後、比較しているが、高さの問題なのか、ロータリーダイポール方が性能が良いみたいなのだ、