18-24H アンテナ

18Mhzと24Mhzアンテナ
       18MHzは RADIXのHB9CVを使っていた
       これは、フルサイズで結構飛んでくれた。2エレメントでゲインは6dBほどあった
       しかし、PEP300Wの耐入力しかないので、FT8では70W程度が限界であった。
       しかし、ブーベ島を取るとき、200W加えた。
       ま、バランが無いので、持ってくれた。

       FT8 200W運用するには PEP 1〜2Kw が必要になる

       どうせなら、3エレメント以上にして、24Mhzも出られるとよい
              
  

アンテナの選択
      1)クリエートデザイン  248A、がある、
      2)ナガラ         T2-3VXX。
      3)ミニマルチ       18-24H
      どれも、15kg前後でブームが4m位の範囲で選択しないと、自分で設置できない。


     クリエートは アンテナチューナーが無いと使えそうもないので 飛びが期待できないので、却下
     ナガラは 3エレメントでバンド幅が広く良さそうだけど、エレベーターのマストに取り付けるのは、エレメントがセンターにあると
     設置できないので仕方なく、却下、
     ミニマルチ 18−24H はブームが4.5mで 16kg 4エレメントなので エレベータのマストに取り付けられる。
     また、HB9CVなので バンド幅も広く 性能が良いので選択した。

     3Kw仕様を選んでおけば、FT8の 200WはOKだ

          


各社共に、個性(設計思想)があるので、組立する時のノウハウが多少必要である。
ちなみに
クリエートは 設計が古いので、共振周波数を合わせるには、エレメントを多少伸縮させる機構やビスがある
        測定しながら図面どおり組む.
ナガラは  図面に従って組むと、OKだ ブームやエレメントの太さがギリギリなので、エレメントパイプが抜けなかったり、入らなかったりするので
       導電グリスを必ず付ける。

ミニマルチは 図面が手書きでよくわからない
         アンテナに張っているラベル通りに組むと組み立てられる、棒やすりは必須である、ビス穴が多少ズレて入らない事がある
        エレメントパイプの接続は4mmのタップビスを使うが、必ず付属のグリスを塗らないとビスが締まらず、ビスが破損する
        ステンレスボルトには グリスを塗っておく。

18−24Hの図面である
24Mhzは ほぼフルサイズなので、性能は期待できる
18Mhzは 先端のローディングコイルでマッチングさせているので、フルサイズより性能は落ちるが
HB9CVの性能に期待しよう




ミニマルチはバランが付属していない。
フェライトコアが 2個付属しているだけだ。
同軸バランの図面があるが、同軸バランは 平衡ー不平衡に疑問があると言う話を聞くので使わない

1) 2.5kWのコメットの1:1バランを使って インターフェア対策をしている。1kWはもたないが、200WならOKだ。
   HB9CVは入れなくても良いが、性能的には バランは入れたほうが良い。

2)エレメントをクランプワイヤーで固定しておく
  ヘアピンスタブや、バランを付けるとき、ビスを緩めるとエレメントが浮いてしまう、ビス1本に負担がかかるから、
  
3)エレメントはタップビスで固定して、ビニルテープを巻いておく。
  融着テープまでは必要ないが、ビスが緩まないように

4)位相給電線のアルミパイプは耐候性のスパイラルチューブを巻いておく
  FT8の200Wを加えるため、しっかりと絶縁は確保してお必要がある。
  

 


ミニマルチは 図面通り組んでも周波数がズレた事があるので、
地上高 2mで仮組してデーターを取る
いちおう、SWR=1.3以内に収まっているので、問題なさそうだ、テナコートを塗って終了。



後は、上空で組立をする。
本来は、16kgしかないので、下で組んで、マストに取り付ければ済むのだが、430Mhzの2列2段をばらさなければ、
430Mhzの分解は大変な作業だ、
430Mhzの2列2段のの上は 約4mである。上空で組み立てる必要がある。

とりあえず、先端と後端のエレメントさえ付けられれば、中間の2エレメントはタワーに登って取り付けられる。

 

ブーム長 4.5mあるので、先端にエレメントを取り付け、ブームをずらして、後端エレメントを付ける
エレメント2本が付いたら、ブームをクロスマウントで固定する。
後は、先端側のE2放射器エレメントを先に付ける。
位相給電線を合わせながら、E3放射器を取り付ける。
実際には、図面の寸法どおりにはならない、2cmほどズレる。

後はロープで 望みの高さに釣り上げて、マストとクロスマウントをボルト止めする

 

仮組の状態で測定する
18.100Mhz 24.915Mhz 共に、SWR=1.3以内に収まった。
これから、18−24Hのアンテナを上げて、430Mhzアンテナと離していくと、

 


24Mhzでは、430Mhzの干渉が無くなって SWR=1.2位に収まった



FT8 24Mhzで ヨーロッパ中心に交信してみた、
空いているためか、再送は無く、スムースに交信できた。
気になったのは、伝搬状況なのか、こちらは 100Wで運用しているのに、レポートに差がある。
10程度、良いレポートで返ってくる。
耳が悪いように感じてしまう。

18Mhz RADIX RY172 をアンテナチューナーでSWR1.0まで調整して 24Mhzで交信してみたが
日本周辺程度、、、全く飛ばないアンテナだった。
24Mhzは相手局が ダイポールやワイヤーアンテナなどでとりあえず 交信できるようにしている、、、そのためか??


アッというまに、24Mhz-- DXCC 30箇所になった。
DXCCは 160位までは ワイヤーアンテナやロータリダイポールでも、そこそこ行くのだが
そこからは、八木アンテナを使わないと難しいようである。


ミニマルチの注意点

 

パイプをジョイントするビスが下から止めるタッピンである
半年の風などにより、ビスが緩んで、片方のアンテナエレメントが落ちてしまった。
原因は、
ミニマルチアンテナのパイプ接続は結構ユルユルなのである、更にタッピンビス、更に下から止める。
一応ビニルテープを巻いていたが、自己融着テープを巻いていなかったので、ビニルテープが剥がれてビスが落ちた。

エレメントのブームに近い部分は 風で揺られてビスが緩んだのだ。

結論は
クリエートアンテナのように、貫通ボルトを上から締めた(穴を開けなおして)
そのうえから、自己融着テープを巻いて、その上にビニルテープを巻いた。
通常はこの作業をしているのだが、ミニマルチは 適当に組んだため、自己融着テープも巻かなかったのが原因だった。