144MHz HB9CV 10エレアンテナ

HB9CV アンテナ

       位相差給電アンテナと呼ばれる
       2本のエレメントに逆位相で給電する、指向性を持たせるエレメントを少し短くしておく

       2エレメントながら 3エレメントの八木アンテナより高利得となる
       共振点などの微妙な調整が必要でコストも高いため 自作派には向いている

 


      給電方法も2種類ある
      GNDをブームとエレメントに接続して 同軸芯を ガンママッチのように接続する
      これは、製作も簡単で、調整もガンママッチ棒を調整することができる

      一方 フェーズラインをクロスさせた方式は 両サイドにスタブマッチコイルを取り付け、
      エレメントはブームから 絶縁させている
      これは、製作が難しく、調整も厄介だ

       

エレメントの製作




前回は 角ブームにジュラコン丸棒を取り付け、丸棒にエレメントを取り付けた
しかし、ジュラコン棒は エレメントをぶつけると 簡単に折れてしまう。
タワーにアンテナを取り付ける時、タワーにぶつけて数本折れてやり直しした
また、ブームに穴を開けて取り付けるので、エレメント間の調整ができなかった。

今度は 約20mm角のアクリルに穴を開けて 6φのエレメントを取り付ける
20mm角のアクリル棒は 3mmのアクリル板に接着して、アクリル板の裏側に角アルミアングルを接着している
Uボルトでアクリル板を ブームの丸パイプに取り付けた

スライド式 エレメントは、最終調整が楽になる



放射器の製作

   

5cm角の タカチケースをつかって、雨水がかかるのを防止する
5D-FBケーブルとスタブコイルとフェーズラインを アルミパイプエレメントにビス止めする

位相給電方式である。スタブの長さは結構適当でも SWRは変わらない


SWR調整は 位相給電アンテナの第一エレメントの間隔が大きく影響する。
カットアンドトライで 位相給電エレメント、第一、リフレクタエレメントの間隔を調整しながら SWRを最小にしていく。

 

MMANAで 最適化をしながら、 エレメント間隔とエレメント長を決定しただけでは、SWRは下がらない。
最終調整は、 実際に組み立ててエレメント間隔とエレメント長を 1cm間隔で調整していく

難しいようだが、バンド幅が広いので、144.0〜146Mhz は SWR=1.2 以内に収まる






とりあえず、シングルで 測定してみた。





位相給電方式のアンテナは10エレメントだが、結構性能が良い