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2m アンテナ
430Mhzアンテナが2列2段、HFアンテナをあげると、2mアンテナを上げる場所がない
小型で軽いアンテナを試作してみる事にした
スタックで 3kg程度にしたい。クリエートの分配器+ブームで 1kgになる。残り 2kg程度
1kgで 小型でもできるかぎり飛ぶアンテナ、、HB9CV にした

とりあえず、18Mhz フルサイズHB9CV 2エレの下に取り付けテストする
最初に 4エレのシングルで試作する 1,1m
その後 5エレのスタック ブーム長 約1.5m 6エレ ブーム長 約1.8m
分配器とブームで 1100g
5エレ 770g スタックで 約 2.7kg に収まった
6エレのスタックで 高さは8mほどであるが 3エリア、4エリアの局が聞こえる
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ブームは アルミ角 20mm 1.5mm厚を使う
エレメントは 8mmφ のパイプを使う、
ロッドは 4mmのアルミ棒 (パイプではない) 30cm
3mmのアクリル(ジュラコン)板
ロッドの先端はハンマーで叩き、平たくして 3mmの穴を開ける
8mmのパイプと 20mm角のブームは3.5mmのドリルで穴をあけ 4mmのタップを切っておこう
5D2V同軸ケーブルは 先端に端子をはんだ付けしておく

HB9CVのロッドは 4mmのアルミ棒(30cm)を 写真の位置に取り付けた
ショートバーは約17cmの位置になる
ロッドトの長さを調整することで、周波数を変動させる事はできるが、微調整程度である。
ロッドの位置は エレメントに対し垂直にしたり平行にしたりしてSWRを調整したが
結局は 写真のように、エレメントに平行に取り付けた方が、SWRは小さくなった。
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これは、最初に試作した 4エレメント である
ホームセンターでアルミパイプや平板棒を購入すると、アルマイト処理されている 錆びにくく強度もあるので使いやすいが、
ショートバー部分は、パイプユニッシュや 紙やすりで 導電するようにしておこう
配線部分は 弾性接着剤、(バスコーク)などで シールしておこう。

インピーダンス R=50 X=0 に近づけるように調整する。
そうすると、必然的に SWRは 1,0に近づく事になる
4エレメントで成功したので 5エレ、6エレにする 5エレと6エレの違いは リフレクタ(1060mm)の違いだけで
SWRには 変化はないが、性能は高いようである。
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145.00Mhz で SWR=1.2程度に収まる
共振周波数は Ra1の長さで調整できる 950mm 145Mhz 970mm で144Mhz位だろう


スミスチャート 50オーム付近
SWRは 1.1程度
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HB9CV製作のノウハウ

1)ショートバーは 17cmにする
2)ショートバーとショートバーのケーブルは最短にして ピンと張る事
3)共振周波数は 145〜146Mhzになるため、SSB帯の144,5Mhz位に調整するには エレメント95cmの下側に
アルミ棒を入れて長さを調整するとよい、1〜2cm伸ばす。 SWR 1.1 程度になる

HB9CVは性能が良いと言われているが、多エレメントのF9FTやW1JR に比べ製作例は少ない。
理由は、調整が非常に難しい、ラジエター部のコストも高い。
今は、アンテナアナライザーが安くなったので、調整が楽になったが、 苦労するならF9FT系が楽だと思う。エレメントを1本増やせば
HB9CVと同等になると思われる。
2エレや3エレなら、HB9CVの方が向いている
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W1JRアンテナとHB9CVアンテナのデータ上の比較
左は HB9CVのシミュレーションデータ、 右は W1JRのデータである
スタック 1.8m リアルグランドで計算する
共に、SWR=1.0 でゲイン最大に最適化したものである
ゲインは 双方共に、19.3dB F/B比は HB9CVの方がよい
実際にHB9CVを運用してみると、結構サイドが切れる

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5エレメントのスタックアンテナで 約3kg(アンテナ部分は 1.5kgである
さらに、約1.5kgを追加すると 10エレメントにできそうだ、強度は柔いけど、、
合計 約6kg程度で 10エレメントスタックになる
下記の図面は 最適化していない寸法であるが 実測 SWRは1.2程度におさまっている

強風で何処まで持つか心配だけど、 20mm角のアルミ角パイプ2mをホームセンターから購入した
エレメントは軽くするために、6mmφにした
とりあえず、スタック幅は 6エレと同様の1.8mにしている。

6エレで ゲインは19。3dB 10エレで 20.72 最適化して エレメント調整しても 21,3dB
10エレメントの場合は スタック幅は 2.4m程度必要になる、
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スタック間隔による変化
HB9CVの6エレメントでスタック幅による変化である
スタック幅 1m スタック幅 1.5m

スタック幅 1.8m スタック幅 2m

スタック幅を広くすると ゲインはとれるようになるが、サイドビームが広がってくる。
1.8mが適正だろう
HB9CVは W1JRよりも、F/B比が大きくとれるが、サイドは大きいようだ。
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