アマチュア無線の楽しみである 自作アンテナを作る、
フルサイズは短縮にはかなわない。欠点は 大きくなること、強風に耐えられないこと。
10MHz フルサイズの Vダイポール
フルサイズのツエップアンテナの長さは約13m、 Vダイポールにしても、片側約7mになる
18M/10Mの短縮Vダイポールを作ってきたが、10Mhzは短縮アンテナのため調整が難しい。
短縮では性能も期待できないため、フルサイズにすることにしてみた
Vダイポールは片側7m、両方で 約14mになる
タコ糸でデルタループの形にした
10.136Mhz SWR 1.5に収まった、 後、数センチ短くすると 1.3になる
この性能はどうだろう???
実感は、性能は短縮アンテナよりもよさそうである。しかし、調整が難しい、
高さ20mにあげるには Vダイポールでは強風の強度不足と思われるため、水平ダイポールアンテナにする。
簡単な ダイポールアンテナを作ってみよう
短縮アンテナはどうしても、性能が悪くなるので、フルサイズにしたい、両サイドをワイヤーににしたベント型でもよいだろう。
MMANAで計算するほどのことでもないが、一応計算する。
合わせるのは、共進周波数である。急峻な特性になるので、中心に合わせておきたい
10.136MHzに合わせる
長さは 片側 7.15mになる。
中古のクリエート730Vアンテナを流用して先端にアルシャン工業の6φのパイプを追加して7mを作り出す
クロスマウント部とエレメント接続部の強度は メーカー製を使うのが良いとおもうから、、、
片側7.15m ダイポールアンテナが組みあがった、測定してみた。
ここからが、シミュレーションではない実際の姿である。所詮、理論と経験は違う。
エレメント長は片側7.5mで 共振周波数は10.13Mhzまで落としたが、SWRが下がらない。
SWRを下げ、共振周波数を下げるため、容量性ハットを追加する。ハットにより 共振周波数は9.8Mhz位まで下がった、
エレメントの長さを調整してみたら、 計算どおり 片側7.15mで 10.130Hzに合った。
次に、SWRを下げるため、スタブコイルをつける
バランの近くで測定したら
SWR=1.06 共振周波数 10.130Mhz
右はハットなしで スタブコイルとアンテナの長さで調整したものである。
ハットは先端ローディングと同じ原理なので、アンテナを短くできる
完璧に調整できたのだが、、、。
タワーから家まで40mを引き込む。多少ずれたSWRは アンテナチューナでマッチングを取る。
最初から、アンテナ+同軸ケーブルで マッチングを取るのではなく、アンテナ部分で マッチングを取っておいて、引き込み線の同軸に
よってずれたマッチングはアンテナチューナーで合わせることが重要である。
地上で調整したアンテナを タワーに取り付けてみた。
HFアンテナとの距離は約50cmしか取れないが、 干渉するとしたら、HFの5mのブームである。
結論から言えば、使い物ならない。 8mまで下におろしても、20mに上にあげても共振周波数はあまり変化は無い
高さやタワーによる影響ではない。
SWRは2以上 共振周波数は 10.86Mhz。
恐らく 5mのHFのブームと430Mhzアンテナが影響しているのだろう。
恐らく クリエート830Vのように逆Vにすればなんとかなるだろうが、スペースがない
早々に分解することにした。
これが、アマチュア無線の楽しみなのだ、、、と納得、
10Mhz のアンテナ調整について
アンテナ調整は最初に、エレメントの長さを調整して 10.130Mhz付近に調整する
次に インピーダンスを測定し、バランを作成する
市販品の 1:1バランを使うと、SWRは2。0以内に収まる
スタブコイルをカットアンドトライで 取り付けたり、コンデンサを付けて調整する
この位まで追い込む事ができた。
バランをアンテナのインピーダンスに合わせて巻くことも有りである
これは、50;35Ωで巻いたものである
どちらの方法を使った方が良いのかは不明だが、 使った限りでは 変わりない。
RADIX アンテナ
フルサイズのアンテナで 十分に自作を楽しんだので、メーカー製にして交信を楽しもう。
10Mhzダイポールは 春になると、144Mhzに変えるので、組み立て安く、バラシやすいアンテナが求められる。
RADIXアンテナを選んだ。なんといっても、軽い 片側エレメントが1.5kgしかないのだ。
これは、Vダイポールで 先端エレメントを交換することで、 モノバンドの 3.5M,hz 7Mhz 10Mhz 14Mhzが運用できる
移動用には便利なアンテナである。
性能は、フルサイズと比べると落ちる、
強度的にボトムローディングアンテナにしているので、この方式では センターローディングアンテナより性能は落ちるだろう。
手軽を選んだ
10Mhzで 片側5.2mになる 2m分のローディングコイルが入っている、入力パワーは150Wまでとなる。
3.5Mhzは大きなコイルなので、入力パワーは100Wになる。
移動局は 50w以下なので違法で運用しないかぎり 問題はない。
170度、 130度 90度に角度をつけられる
アンテナの重量は マウント部 1kg エレメント 3kgなので、
伸縮パイプに取り付けられている18MhzのHB9CV2エレの上にあげられるだろう
伸縮マストは 高さが8m程度しかないので、DX用には 90度がよいだろう。