ミニリューターの修理

ミネベアのDDLシリーズ 

外形14mm 内径8mm 厚み4mm
外形12mm 内径8mm 厚み3.5mm

2種類購入する 1個300円程度である

交換して、元に戻すと修理完了


破損原因ーーーーーーーーーーーーー

ベアリングは構造上、ラジアル方向の負荷には強いが
アキシアル方向(スラスト方向)は弱い
また、熱が加わると弱い

ドリルは回転方向の負荷には強いが 押す方向には弱いのである
すなわち、12mm程度のベアリングを使っているため、
削りビットを装着して、強い力でリューターを押し付けで作業すると
熱も発生して、貧弱なベアリングは破損してしまうのである。

作業するときは、摩耗した削りビットで削れないからと言って
無理に押し付けて作業するとこのようなことが起きてしまうのである

ブロンクソンのミニリュータ MM-100
基板に穴あけ、先端のビットを交換して 削ったりもできる
値段は1万〜2万の間で販売されている

最近、回転音が擦るような音がし始め、回転数が落ちたりする
手で先端を回すと、少し重い
おそらく、熱などで、ベアリングが破損しているか、ゴミが詰まったか?

1万円ほどなので、消耗品として購入してもよいのだが、
どうせNGなら 分解して原因を調べてみよう。

原因がわかれば、弱点ががわかってくると思う。


分解は写真の2本の黒いビスを外すと
黄色の電装部分と緑のモーター部分が分かれる

BOX側にもベアリングが付いているので、ロングピンセットで
外す。
スナップリングの下に金属ワッシャ+ポリスライダー+
金属ワッシャ 
その下に 外形12mm、内径8mm 暑さ3.5mmの
ミニベアリングが付いている

ベアリングが破損しているため、シャフトの回りが悪い

参考であるが、
ベアリングとシャフトは本来回転してはいけない
シャフトが削れてガタが発生してしまうからである
精密機器では、
温めてシャフトを差し込んで組み立てるが、精度が悪いシャフトは
ロックタイトなどで固定するのが本来のシャフトとべリング設計である

このリュータの構造では、接着は無理なので、ドライバーなどで
シャフトに傷をつけてベアリングが回りにくいようにしておく程度
である。

うまくひっかけてスナップリングを外すことができた      

後は、前側からシャフトを引き抜くと、
ベアリングごと抜けてくる

電装部が外れたら、必ず黒い2本のビスは黄色い電装側に留めておく
黄色側に小ナットがあり、ナットが紛失してしまうからである

緑のモーター側にモータが入っているだけなので、逆さにし、叩くとモーターが抜ける
抜けない場合にはドライバーを差し込んで少し押してみよう

モーターBOXの中を覗くと白い結合樹脂が見える。
アクアリウム用などの ロングピンセットで樹脂を引き抜くと スナップリングが見えてくる

実は、このスナップリングを外せば、すべて分解できるのであるが、、、、、、、、、、、、、、、、
市販のスナップリングプライヤーは入らないのである
特殊なものを探せばよいが、購入したら、ミニリュータを買った方が安くなる

ここは、いらないハサミ(100均でもある)を加工して作ることにした